スリランカ、チラウの海岸で撮った義兄のシルエット スリランカのいち風景 |
私が物語になる時、
素のままの自分はあじけない、
白い単衣(ひとえ)のケーキにイチゴ一粒のせたように、
色合いが必要だ
20000フィートの高みから、雲の切れ間に椰子が見える
熱帯のあの島には、百を余る子供が駆け回っている
自分の周りに百を余る乗客がいるが、
誰も駆け回りはしない
たとえば<たとえば>と言ってみて、
ふと<ふと>と言ってみてそのあとに、
進むことのむずかしさのあれこれを、
目録のように並べたてても矛盾は解けない、
私が物語になる時、
素のままの自分はあじけない、
いっそ物語そのものになってしまえば、
色合いも要らなくなるだろうか、
『私が物語になる時』 by 3912657840
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