「自民党内には在外邦人救出に関する自衛隊法改正にもつなげたいとの声がある」というと、憲法改正問題に敏感なリベラル派の琴線に触れかねず、危機管理即応体制を確立するのが遅れてしまう。また、自衛隊という組織が、専守防衛を目的としディフェンスのみの組織であることから、相手からのオフェンスがないと動けない組織でもある。国家対国家の戦争行為に対する組織だからだ。自衛隊を今回のような国際テロに対応させようとするには無理がある。
国家安全保障会議(NSC)創設は結構、しかし、それを実施する組織として自衛隊を想定するのではなく、防諜、情報収集を行い、他国との調整など事前に活動できる組織、最終的に自衛隊派兵までの調整とつなぎができる、シークレットサービスのような組織が必要ではないか?要員には自衛隊隊員から選抜し当座運用する。自衛隊がMI5やFBIの位置づけとすれば、新設シークレットサービス組織はMI6やCIAのような対外防諜的な位置づけとなる。比喩は多少おかしいが、対内(本土内)と対外(他国)という活動の場所の違いということである。防衛駐在武官は自衛隊から派遣されるが、これら武官も出向時に自衛隊の籍を抜いて、一時シークレットサービスの組織下におけばよいだろう。
日本版NSCが再浮上…危機管理体制見直しへ
日本の首相で、小泉・麻生以外に、ここまで気さく、オモロイ人はいないですわ。まあ、安倍晋三、お面白い。関東地方の人は視聴できなかったので、では。
しかし、まあ、結果良ければ全てよろしいのだ。みたまえ。